若白髪

わが家は白髪家系らしい。その代わりハゲないみたいだ。祖父がそうだったし、親戚一同を見まわして皆そうだ。それは良いことかもしれないが、若いうちから髪に白いものが混じるから困ることもあるのだ。ぼくはなんと中学生のとき白髪に気づいた。同級生が指摘してくれた。というか、からかわれた。http://foire-expo-monaco.com/

20代後半で真っ白、とまではいかなかったものの、かなり白くなった。ある夜、仕事帰りの混んだバス車内で女子高生に席を譲られてしまった。疲れていたからありがたく座ったが、30歳で老人に見られるとは! 心中複雑である。悔し紛れに、その子はきっと近眼なんだろうと思うことにした。理髪店にかかると、話題が若白髪へ。

目立たなくするいい方法がありますよ、などど店主が言う。それは「染めてあげますよ」ということで、ある意味で営業攻勢である。行くたびにこれだから少々くたびれる。

ぼくの年少の従兄弟はぼくよりさらに若白髪だ。それも若い独身女だ。染めて隠しているから世間に知られてないだけだ。つきあっている彼氏はいる。

彼は白髪の事実に気づいていないらしい。たまに会うと、男って鈍感ね、なんて言う。髪が白かろうが黒かろうが、はたまた金色だろうが、人間の価値に関係はない。でも結婚後に現実を知ったら、女って恐い、と思うかもしれない。そんな想像をするとなんだか可笑しい。

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